Kecofinの投資情報

市場歴約40年の元証券投資ストラテジスト・ファンドマネージャーが、経済、市況分析情報を提供します。

タグ:需給

相場を決める投資部門は?
相場は需給で決まる。売り手と買い手が折り合った価格で決まる。
微妙なところは、どちらの意志が強いかで決まる。
そういう意味では、
(1)海外投資家が最もパワフルだ。買いと決めたら、何が何でも買ってくる。売ると決めたら、とにかく売る。
(2)次に強いのは日銀のETF買いだ。ルールに基づいて買っていたようだ。
(3)その次に強いものは特に見当たらないが、公的年金が基本ポートの変更をしたときは、そうだろう。
(4)かつて、厚生年金基金の代行返上がブームになったが、このような事情があるときも強い売り手だった。
(5)実は、それら以外にも、時々、わからない強い売り手・買い手が起きる。これはわからない。

最初に、TOPIXと海外投資家の関係は次の通り。しかし、海外投資家が売り続けているにもかかわらず、TOPIXは上昇していた。
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両者の間を埋めたのは日銀のETF買いだ。結局、日銀はTOPIXで1,200ポイント、日経平均換算で16,000円程度相場を支えたことになる。もっとも、日銀が買っていなかったら、海外投資家がここまで売っていることもなかっただろうから、日銀が買っていなかったら、日経平均はいまより16,000円安いということにはならない。
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しかし、足元でそれでも説明がつかない事態が発生している。
リーマンショックや新コロショックなどの場合は、需給というより折り合う価格の調整が起きるが、足元ではそれほどの事情は生じていないのにだ。
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他に強い影響力を持つ投資家がいるとすれば、それは証券会社の自己に潜んでいることが多い。
(海外投資家先物+日銀ETF買い)は証券自己に含まれることが多いので、(海外投資家現物買い+証券自己)の動向を見ると、TOPIXは、概ね需給に沿った動きになっている。つまり、相場に悲観色の楽観色もないということだ。
リーマンショックや新コロショック、消費増税、大震災などがあると、悲観色から相場は先行き不安感で相場は下押しする。
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20210521o

結局、事後的な需給からは相場の先行きを予想できない。
海外投資家はファンダメンタルズで投資行動を決めるので、結局は需給と言っても、ファンダメンタルズということだ。









海外投資家が買わず、年金が買わず、日銀が買わず、いったい誰が買うのか?
勿論、売った人がいれば、必ずそれを買った人がいる。
買った人は主に個人だ。
個人は、通常、買い上がっていくようなことはしない。むしろ、上がれば利食ってくる投資家だ。買い手としては弱い。
3月は謎の買い手があったが、今回も現れるだろうか? 今のところ、見当たらない。
売りに弱い相場だ。


グラフは4月30日に終わる週まで。その4月30日に終わる週に、わずかにその他の買いがある。銀行が先物で1,728.4億円も買っている。銀行が先物でそんなに買うなんて珍しい。何があったのだろう? しかし、続かないだろう。
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4週平均では次の通り。
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先物ポジションの裏返しである裁定取引残も、裁定売り残は小さくなっている。
つまり、先物の売りポジションは小さいということだ。
相場が下がっても、買戻しは入りにくい。
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需給が好転するには、ファンダメンタル上好材料が必要だが、国内要因では難しそうだ。










日本株の需給を現物先物合計で見てみる。本来大きな買い越しなどはないはずの証券自己が2~3月は謎の買い越しであった。この巻き戻しがこれからあるとすると、相場には重荷になるかもしれない。
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何が初公開かというと、現物と先物を合計したグラフだということ。

日本株の需給(事後的)は、東証と日銀から発表される。
日銀のデータは資金の流れという観点で作成される。四半期次の発表。
東証のデータはマーケットでの需給を表している。現物と先物データがある。週次の発表。

今回は、東証データによる。
まずは、毎週発表の先物と現物合計のデータ。
しかし、これでは傾向がとらえにくい。
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次は、上記データを13週加重移動平均(直近週に重みを付けた13週平均)
これで見ると、パンデミック初期には海外投資家の売りが凄まじく、これを日銀、信託が受けたことがわかる。
そして、今年に入ってからは大きな動きはないが、3月に謎の証券会社自己の買いが多少目立つ。
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証券自己を 日銀のETF買い+自己現物ー日銀のETF買い+先物 と分解してみる。
確かに、2~3月は妙な動きだ。
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その背景の一部(全部ではない)には信託がある。
一体、何やってんだろう?
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以上、2~3月は訳の分からない月だったということ。
しかし、2~3月の訳の分からない証券自己の買いの巻き戻しがこれからあるとすると、相場には重荷になるかもしれない。
もっとも、海外投資家などが買いに出てきてくれれば、大した問題にはならないが?

日本株需給に不思議な動きがある。不思議(謎)の理由は解明できていない。
自己の買いが急上昇していた。信託の売りが過去最高水準になっている。
実は、自己の先物売りが大きい、信託の先物買いが大きいということも起きていた。
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取り留めも無いので、必ずしも前回からの続きというわけではない。
しかし、テーマは、ここから誰が日本株を買ってくれるのだろう?ということである。
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まずは、概観から。以下は、断りがなければ、2021年3月の話。
証券自己の買いが異常に大きい。(新年度に入って売り越しに転じた)
買いがあれば売りがある。信託の売りが史上最大級の売りだ。
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ここからは、4週平均又は合計で見ていく。
上記の動きがより鮮明にわかる。
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証券自己≒裁定取引(海外投資家の先物を受けてが主)+日銀のETF買い+その他
なので、証券自己から日銀ETF買いを別にすると、証券自己の買いが日銀ETF買いによるものでないことがわかる。
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日本株需給に不思議な動きがある。不思議(謎)の理由は解明できていない。
自己の買いが急上昇していた。信託の売りが過去最高水準になっている。
実は、自己の先物売りが大きい、信託の先物買いが大きいということも起きていた。
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取り留めも無いので、必ずしも前回からの続きというわけではない。
しかし、テーマは、ここから誰が日本株を買ってくれるのだろう?ということである。
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まずは、概観から。以下は、断りがなければ、2021年3月の話。
証券自己の買いが異常に大きい。(新年度に入って売り越しに転じた)
買いがあれば売りがある。信託の売りが史上最大級の売りだ。
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ここからは、4週平均又は合計で見ていく。
上記の動きがより鮮明にわかる。
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証券自己≒裁定取引(海外投資家の先物を受けてが主)+日銀のETF買い+その他
なので、証券自己から日銀ETF買いを別にすると、証券自己の買いが日銀ETF買いによるものでないことがわかる。
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