だいたい、予想しても、いつも不測の事態がおき、予想がひっくり返る。相場はオセロゲームだ。一手でひっくり返される。

今年を振り返っても、
「新型コロナ感染拡大」が起き、そして、「米国でゼロ金利、量的緩和」が矢継ぎ早になされ、日銀のETF購枠拡大(年6兆円⇒12兆円)もあり、そして、新型コロナ発祥地の中国がいち早く経済回復から拡大へ向かっている。
全部予想できなかった。
そりゃ、相場予想も外れて当然。

でも、凝りもせず、また、来年の予想を行う。

日本株は、日本企業の海外進出が進んだこと(業績は国内経済だけに依存しない)、短期的な日本株相場を支配している海外投資家は、米国のゼロ金利で、資金を世界の株に振り向けていることから、米国株式と同調した動きになる傾向がある。従って、日本株相場の予想には米国の金融政策・株価動向が重要である。

現在、米国株のPERは異常に高いが、これは量的緩和に支えられている。その大規模量的緩和は、「雇用と物価に一段と顕著な進展が見られるようになるまで継続する」とFRBは表明している。つまり、来年も高いPERは維持されそうだ。但し、既に異常に高いので、これ以上高まることは期待しにくいと考えている。
そのなかで、企業収益は徐々に拡大していくだろう。
よって、米国株価は、来年は、業績に沿って株価は緩やかな上昇になるだろう。
そして、日本株もそれに沿った動きになるだろう。但し、緩やかな円高が起きると予想しており、株価は米国よりは上昇が緩慢になるだろう。

予想チャートは次の通り。レンジは、TOPIXで1,650~2,050、日経平均で24,000~32,000。

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相場環境は、
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なお、相場は何が起きるのかわからないが、考えられるリスクは、
・中国の国際紛争リスクが示現。香港、台湾、豪州、インド、東シナ海・・・・
・中国企業の債務返済リスクが大きくなり、中国経済にブレーキがかかる。
・ドル安、過度な金融緩和で米国にインフレが起きる。この場合、金融緩和は持続できなくなる。
どれも、起きないと思っているが、懸念は出るのではないか?それが春から夏にかけての相場のダレる背景である。

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