Kecofinの投資情報

市場歴約40年の元証券投資ストラテジスト・ファンドマネージャーが、経済、市況分析情報を提供します。

タグ:日経平均

3月22日の相場(日経平均の下げ)の背景は、
(1)日本銀行のETF買い方針変更(TOPIX連動型のみとし、日経平均連動型は外す)
(日経平均の指数ウエートが相対的に高い銘柄が売られた。ファーストリーテーリング、キッコーマン、日産化学など)
(2)FRBが大手行に対する資本規制緩和を延長せず、来年3月末で終了すると発表
(大手行は規制順守のために米国債の売却を迫られ、長期金利に上昇圧力がかかる可能性がある。)
(3)ルネサスエレクトロニクスの工場の火災で、車載半導体の供給不足が深刻化するとの懸念から輸送用機器が売られた。
(4)3月18日の米中外交トップの会談で、双方が非難を繰り広げる大波乱のスタートとなった。

しかし、一番大きいのは(1)。
日経平均が指数として欠陥があると日銀が認めたようなものだ。
NYダウのように形は残っても、実態はない(指数として利用されない)というようなことになるのではないか?
ETFを通じての日銀保有分は浮動株から除外しなければならないような気もするが、ETFを通じていること、日銀のETF保有方針が確定したものでないこと、意に反したTOPIXの歪みも発生することなどから、それはないだろう。
日銀保有ETFが全てTOPIX型なら、浮動株から除外しても、均等に除外されるのでTOPIX指数に影響はない。
ということになれば、いずれ日銀は既保有の日経平均連動型ETFをTOPIX連動型に移すかもしれない(トータルでマーケットに影響はないはず)。
しかし、そういうことになれば、どうなるのか?市場は多少はろうばい売りした可能性がある。

いずれにしろ、日経平均が実効的な指数でなくなる可能性は高い。そうなると、それに代わる候補は、
(1)東証プライム市場指数
構成比率の上限について「海外での指数利用を考えて、国際基準を意識して導入する」などの説明もあり、メイン指数になる気満々。
<参考> 東証「プライム市場」は何社が妥当? TOPIXどうする?  - |QUICK Money World -
(2)MSCI Japan
301 constituents, the index covers approximately 85% of the free float-adjusted market capitalization in Japan.
(3)日経300

これ以上は、今は言及しないでおく。
言いたかったことは、東証市場区分の第二次制度改正が行われるタイミングで、日銀が日経平均を指数として欠陥があるとしたことで、市場に混乱が起きたようだということ。

話題としてはいい。『日経平均株価 終値で2万4325円 29年ぶりの高値

投資家としては、そんなことより、
(1)【エムスリー】[2413]を買ったか。
(2)割安(Value)株など無視して、成長株(Growth)に集中できたか。
が重要である。

エムスリーは、時価総額では20位Forbesでも高い評価を得ており、思い切れば買えないことはない。しかし、超高いPER(11月6日で195倍)で躊躇する。

もう一つの重要なことは、成長株(Growth)に集中できたかである。
20201108a
<参照> MSCI Japan Growth Index  MSCI Japan Value Index  MSCI Japan Index

value株に拘っていたら、今年は面白くない相場だ。
growth株に集中していれば気分がいい。機関投資家ならニヤついてしようがないだろう。

上のグラフに、MSCI日本を加えたグラフは、
20201108b

日本は長く、valueが優位だった。それが、2009年から反転し、新型コロナウイルス感染拡大後、急速にgrowth株が優位になった。この傾向は続きそうだ。
20201108c

日本株の指数は、日経平均でなく、TOPIX 500 グロース指数が注目される。
TOPIX スタイルインデックスシリーズ
TOPIXスタイルインデックスシリーズ

TOPIX 500 グロース指数  リアルタイムグラフ  ヒストリカルグラフ

TOPIX 500 バリュー  リアルタイムグラフ  ヒストリカルグラフ

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