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市場歴約40年の元証券投資ストラテジスト・ファンドマネージャーが、経済、市況分析情報を提供します。

タグ:日本株

日本株需給に不思議な動きがある。不思議(謎)の理由は解明できていない。
自己の買いが急上昇していた。信託の売りが過去最高水準になっている。
実は、自己の先物売りが大きい、信託の先物買いが大きいということも起きていた。
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取り留めも無いので、必ずしも前回からの続きというわけではない。
しかし、テーマは、ここから誰が日本株を買ってくれるのだろう?ということである。
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まずは、概観から。以下は、断りがなければ、2021年3月の話。
証券自己の買いが異常に大きい。(新年度に入って売り越しに転じた)
買いがあれば売りがある。信託の売りが史上最大級の売りだ。
20210420

ここからは、4週平均又は合計で見ていく。
上記の動きがより鮮明にわかる。
20210420a

証券自己≒裁定取引(海外投資家の先物を受けてが主)+日銀のETF買い+その他
なので、証券自己から日銀ETF買いを別にすると、証券自己の買いが日銀ETF買いによるものでないことがわかる。
20210420b




日本株相場は、短期的には海外投資家が買えば上がる、売れば下がる傾向がある。それが、半年位前からその関係がおかしくなっている。誰かが押し上げているのだ。しかし、新年度に入ってその誰かがいなくなった気がする。
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日本株相場の決定では、海外投資家の影響力が大きい。
しかし、海外投資家は2015年半ばから傾向的には売り越しが続いている。にもかかわらず、相場が上昇しているのは日銀のETF買いの影響が大きい。なので、日銀が手を引いてしまったら、相場はどうなるのだろうという不安がある。
20210421a
20210421f
(2020年初めの急落は真空地帯の中を突発的に下げたようなものだ。)

短期的(1年くらいまで)には、海外投資家が相場動向を決める傾向がある。
しかし、よく見ると、下げの時は海外投資真の売りに比べて相場の下げが小さいのがわかるだろう。日銀のETF買いの効果である。そして、チリツモで、長期的には上図のようになる。
20210421d

ところが、1年タームで見ると、最近、海外投資家の買い越し額が大きくないのに、相場は大きく上げていた。日銀のETF買いの効果ではない。日銀のETF買いは下げの時、下げ幅を小さくする効果があるだけである。日銀は買い上がりをしない。
20210421e
(このグラフでは、左軸と右軸の0のラインが一致していないことに注意。つまり、海外投資家が多少の売り越しでは、相場は下落していない。日銀のETF買いによる支え効果があるからだ。)

いったいどうなっているのだろう? 誰が買っているのか?
このブログでは何度も取り上げてきた。”謎”である。

とりあえず。今回はここまで。




日本株需給に不思議な動きがある。不思議(謎)の理由は解明できていない。
自己の買いが急上昇していた。信託の売りが過去最高水準になっている。
実は、自己の先物売りが大きい、信託の先物買いが大きいということも起きていた。
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取り留めも無いので、必ずしも前回からの続きというわけではない。
しかし、テーマは、ここから誰が日本株を買ってくれるのだろう?ということである。
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まずは、概観から。以下は、断りがなければ、2021年3月の話。
証券自己の買いが異常に大きい。(新年度に入って売り越しに転じた)
買いがあれば売りがある。信託の売りが史上最大級の売りだ。
20210420

ここからは、4週平均又は合計で見ていく。
上記の動きがより鮮明にわかる。
20210420a

証券自己≒裁定取引(海外投資家の先物を受けてが主)+日銀のETF買い+その他
なので、証券自己から日銀ETF買いを別にすると、証券自己の買いが日銀ETF買いによるものでないことがわかる。
20210420b




気が付いたことのメモ
なお、今回の内容は、証券自己に関する過去のブログの延長上にある。

昨年度末に証券が自己で大きく買った株を、新年度に入って売ってくる可能性がある。これを、海外投資家が受けなければ、日本株相場は大きな下げになる可能性がある。下げれば、年金や個人が買ってくるだろうが。
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謎の自己の買いだが、
自己≒裁定取引によるもの(海外投資家の先物が多い)+日銀ETF買い+その他
だが、裁定取引と日銀ETF買いについては、謎ではない。
なので、その他≒自己-裁定取引-日銀ETF買い
を見てみると、
20210408a

(1)この現象は、時々起きているようだ。特に年度末に多い。
(2)しかし、今年ほど大きかったことはない。
(3)2020年後半の買いは、4兆円TOB〆後に市場で売られたドコモを買ったのだと思う。これはそのままNTTが引き取ったので、反動はなかった。
ドコモの4兆円TOBはどこに消えたのかと思っていたが、相場を支えるのに大いに貢献したようだ。かつ、日銀のETF買い出番を無くすのに役だったようだ。
参照 外人支配が崩れた日本株相場
(4)2019年年度末(2019年3月28日がピーク)にも同様のことが起きている。しかし、新年度に入って大きな巻き戻しが入っている。今年も同様なら、ここから自己の大きな売りが出ることになる。
(5)これを、海外投資家が受けなければ、大きな下げになる可能性がある。下げれば、年金や個人が買ってくるだろうが。
(6)なお、証券自己のその他は、通常売り越しになる。場外で引き受けた玉を市場で売りに出してくるからだ。個人も同様だ。

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4月8日 3月29日~4月2日の週の投資部門別売買状況が発表された。
まだ、前年度が入っているので、新年度の動きは見えない。
ただ、海外投資家は先物で大きな売りを出していた。
しかし、注目の自己は買い越し。4月に入ってどうなっているのだろう?
やっぱり、来週発表データを見たい。






依然として海外投資家が大きな影響力を持っていることに変わりはないが・・・

昨年半ばまでは、日本株相場は、3か月程度の短期的には、海外投資家が買えば上がる、売れば下がるという状態だった。これは、日本の不動産バブルが崩壊後の1994年ごろから続いている。
しかし、昨年半ば以降、海外投資家の買いがあまりなくても相場は上がるようになった。特に、足元でそういう状態が見られる。
20210402a

これは日銀のETF買いによるものだろうか?
日銀のETF買いは1年を通せばそれなりにあっても、1回当たりの購入金額はそれほど大きくはない。
長期的(1年)に相場を支える力はあっても、短期的に相場を動かす力は大きくない。
20210402b

では、足元で、海外投資家の買いが大きくないのに、相場が上昇しているのはどういうことだろうか?
相場を押し上げているのは、証券自己の買いである。
証券自己は、海外投資家の先物買いや日銀ETF買いなどを反映するが、今回は、それ以外の要素が大きい。何度も書くが、謎のそれ以外の要素が日本株相場を押し上げている。
20210402c



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