中国の野望はわかっているが、中国がどういう政策をとっているのか全てはわからない。
参照 トランプ大統領 文在寅大統領 習近平国家主席 安倍首相

経常黒字で得た資金を対外直接投資、新興国経済支援に使い、海外への影響力を高める政策をとっていることは間違いないだろう。
経常黒字のために貿易収支の黒字ばかりが伸びるのは好ましくないかもしれない。ホンネは輸入は増えても、中国への輸出代金を元で受け取ってもらいたいだろう。そして、中国からの輸出代金をその元で払ってもらいたいだろう。

旅行支出の拡大は望まないだろう。旅行の場合、どうしても相手国の通貨を買うことになるからだ。
旅行収支の赤字拡大で、中国の経常黒字は縮小しつつあった。
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なお、サービス収支のほとんどは旅行収支である。
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この不都合を、新型コロナ感染拡大で、一発で逆転した。中国の海外旅行が止まってしまったのだ。
そうして、経常収支は大きく改善した。
原油価格の下落もあって貿易収支も大きく改善したが、これは長くは続かないだろう。しかし、それでいいのだろう。貿易収支ばかり拡大すると、摩擦が起きる。
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新型コロナ感染拡大は中国経済を復活させた感がある。
狙ってやったのならすごいが、さすがにそれはないだろう。
それよりも、何もかも中国に都合よく世界が回っているように思う。
やはり、全てを共産党がコントロールしているところが強みだろう。
勿論、一党独裁だからうまくいくということではない。
策略に長けているということだろう。