〔需給情報〕11月第3週、海外投資家が日本株を5971億円買い越し=現物先物合計 | ロイター

投資部門別取引状況 特段注意すべきことはないが、チョット気づいた点。
(1)個人、投信 等が売り越し。ドコモ絡みの売りと見ている。公開買付期間内に応じなかった人も、(期間後に)強制買取を待たず市場で売っていると思う。

<明日には変わるが、20/11/27の売買代金トップNTTドコモで、売買代金は2,760億円だ。今でも、取引はなされている。>

だとすると、この売りは最終的にNTTが吸い上げてくれるので需給上は悪くない。むしろ、個人等が売った資金が市場に還流してくるので相場には大きくプラスだ。

(2)信託が売っている。果たしてGPIFの売りなのか? 私は、これもドコモ絡みだと思っている。 GPIFは本当に売っているのか? GPIFが公表した7-9月のデータからは売っているのは確かなようなのだが?、イマイチ納得がいかない。まぁ、しかし、いずれにしろ、それほど気にする必要はないだろう。
20201127v


(3)海外投資家の先物買いなのだが、11月第3週は日経225先物の買い越し額はほぼゼロ、TOPIX先物を2,619億円買っている。ないことはないが、珍しい現象。理由は不明だが、(A)投機筋がTOPIXの方が日経平均より魅力的だと考えている(要はNT倍率が高すぎると考えている)か、(B)海外投機筋は日本株に対して強気ではないが、年金など長期投資家がTOPIX先物を買っている。 ということが考えられる。 まぁ、あまり詮索しないでおこう。何かの事情という気がする。
20201127s


(4)海外投資家の日本株売買状況データが、財務省集計データと東証集計データで大きく違う。
財務省集計データでは、海外投資家が日本株を大きく売り越している。思うに、これは海外投資家が取引所を通さずドコモを処分したのだろう。そのままNTTに吸収されるので、必ずしも、日本株売り圧力にはならない。とにかく、このところドコモ絡みの売買が惑わせる。何と言っても4兆円だから。
20201127w