だからどうだというわけでもない、意味があるのやらないのやらの話。

米国の30年の実質金利がプラスになった。
実質金利とは、名目金利-期待インフレ率 なので、
これがマイナスだと、債券を保有しているとインフレに追いつかず、目減りしていくことになり、
プラスだと、実質金利分だけ保有価値が増えるということだ。

市場は非常に長期的には期待インフレ率を2%程度だと見ているようなので、債券利回りが2%を超えると、債券の保有価値が目減りしないということだ。
「だから、市中のお金は現物資産から30年債に移る」と言えるような気がするが、実際には何も起きないだろう。あまりにも期間が長すぎる。

10年実質金利は上昇したと言え、まだ▲0.75%程度であり、十分緩和的(債券より実物資産の方が有利)だ。

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