Kecofinの投資情報

市場歴約40年の元証券投資ストラテジスト・ファンドマネージャーが、経済、市況分析情報を提供します。

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米国投機筋の国債先物のポジションを見ると、今年に入って、急に米国債に強気(金利低下見通し)になったようだ。

米国長期金利の動きが理解しにくい。長期金利は予想される今後の短期金利の平均になるので、今の長期金利は、FRBが何が何でも今の金融政策を持続し、しかもインフレが続かないと市場が見ているということだ。
あるいは、米国の長短金利が比較的広がっていることから、米国のインフレ懸念には目を瞑り、海外(特に日本)から為替ヘッジしての米債投資が起きているかだ。

テクニカルな要因(投機筋のポジションがスクイーズされるなど)はないと思う。

米国債先物の投機筋のポジションについて、
米国債の先物は、米国債2年物、5年物、10年物、長期、超長期の5種類あり、CBOT (Chicago Board of Trade) で取引される。10年物の取引量が最も多い。
それぞれについて、オプションもある。
CFTC (The U.S. Commodity Futures Trading Commission=米商品先物取引委員会)が投資部門別にそのポジションを集計している。
現在は、2種類あり、一つは昔からある商業(実需)部門と非商業部門(投機筋)などの区分によるもの、もう一つは、ディーラー、投資顧問、ヘッジファンドなどの区分によるものである。
(注)ディーラーとは主に証券会社、投資顧問とは年金や生保など、ヘッジファンド(投機筋のメイン)とはCTAなどである。

というわけで、ポジションも種々あるが、①投機筋の米10年国債の先物とオプションのcombine(混ぜ合わせる)したポジションと、②ヘッジファンドの米10年国債の先物のみのポジションを見てみる。


①投機筋の米10年国債の先物とオプションのcombineしたポジション
20210613a

②ヘッジファンドの米10年国債の先物のみのポジション
20210613b

参考まで、トレーダーの米10年国債の先物のみのポジションは、
20210613c

以上に見るように、短期筋(要はヘッジファンドなど投機筋)は、ポジションをスクイーズされるような状態ではない。
投機筋は、今年に入って、急に米国債に強気(金利低下見通し)になったようだ。
FRBが何が何でも今の金融政策を持続し、しかもインフレが続かないと見ているということだ。



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投機筋の円ドルのポジションは、大幅なネット(円買ー円売)ロングからショートへと巻き戻してきたが、レジスタンスレベルにきている。
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念の為、相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。
投機筋のポジション動向はあくまで参考情報。投機筋の後追いをしないように注意する必要がある。
そもそも、その投機筋も相場の後追いをすることが多い。そして、彼らもしばしば間違う。
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円/ドル
今回は説明は省略するが、注目するのは、円ショートポジションだ。
直近(先週火曜日)では、円ショートポジションは、一応の水準まで来ている。この水準をあっさり抜けるとは思っているが、一応要注意。
2012年暮れに抜けたのは、11月14日に野田当時首相が解散表明を予告したからだ。次の政権で大金融緩和がなされることがわかっていたが、それがかなり確かなものになった。(日本側の事情)
2016年に抜けたのは、11月11日、トランプ氏が大統領選で勝利したからだ。米国の財政拡張が期待された。(米国側の事情)
今回抜けそうなのは、バイデン大統領の200兆円規模 の経済対策があるからだ。

20210405a
(グラフの最後は先週火曜日)

ユーロ/ドル
ユーロの場合は、ユーロ・ロングのポジションの反転は始まったばかりだが、いかんせん相場の方が前のめりになっている。
20210405b
20210405d







念の為、相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。あくまで参考。
また、投機筋の後追いにならないように。その投機筋も相場の後追いをすることが多い。
そして、彼らもしばしば間違う。

オーストラリアドルAussie/US ドル
ユーロと円以外は、投機筋のポジションで相場動向を計りにくい。

いわゆる投機筋(非商業部門)のポジションも小口投機筋(非報告部門=主に個人)も、豪ドル安への転換を期待しているようだ。
20210321m
20210321n

なお、全てのグラフはグラフは3月16日(火)まで
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投機筋の為替ポジション(シカゴIMM通貨先物ポジション
<参考>【最速更新】シカゴ投機筋IMMポジション推移【FXに活かす】


念のため、相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。あくまで参考。
また、投機筋の後追いにならないように。その投機筋も相場の後追いをすることが多い。
そして、彼らもしばしば間違う。

ユーロ/ドル
方向的にはユーロ安だ。但し、もう少しユーロロングポジションが縮小してこないとユーロ安に弾みがつかない。
20210321g

ロングとショートに分けてみると、
ユーロロングの急縮小、ユーロショートの急拡大が始まった。
米国の金利上昇きっかけだろう。
ユーロに多額の財政刺激はないだろうし、現ポジション水準を見ても、この動きは変わらないだろう。
20210321h

なお、ヘッジファンドなどの投機筋(非商業部門)と違って、小口投機筋(非報告部門=個人が多い)には、ユーロ高信仰がある。経常黒字が拡大していっているからだ。
しかし、金利差が拡大する局面では、為替相場に与える影響は資本収支の方が大きい。
20210321i

ユーロ圏の経常収支
Chart 1 Euro area current account balance

なお、全てのグラフはグラフは3月16日(火)まで
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投機筋の為替ポジション(シカゴIMM通貨先物ポジション
<参考>【最速更新】シカゴ投機筋IMMポジション推移【FXに活かす】


念のため、相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。あくまで参考。

円/ドル
投機筋(CTAなど)の動きは相場に沿った動きになっている。
20210321a
ロングとショートに分けてみると、
青線(ロング)と(赤線)が交わって見にくいが、円高に賭けていたロングポジションは急速に縮小した。ロングの巻き戻しはほぼ終了。ここからは、円ショートの積み増しがどうなるか?
今のところ、円ロングの再拡大、円ショートの縮小は見込みにくい。
20210321b

なお、ヘッジファンド(裁定取引も多い)と違って、相場を読んで行動する小口投機筋(個人が多い)は、さらに円安の111円半ばを見ている。
20210321c
ロングとショートに分けてみると、
ヘッジファンドなどと違って態度がはっきりしている。
ガチがちの円安(ドル高)志向だ。
20210321d

なお、全てのグラフはグラフは3月16日(火)まで
上の上のグラフには「3月9日まで」とあるが誤り。

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投機筋の為替ポジション(シカゴIMM通貨先物ポジション
<参考>【最速更新】シカゴ投機筋IMMポジション推移【FXに活かす】


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