ワクチン接種の混乱
国のワクチン入手スケジュールについてはわかっているとする。
どこへ、どれだけ発送したか、という供給サイドの情報は把握できているだろう。
問題は、需要サイドである。
どこで、どれだけ利用されたか、
どこで、どれだけ必要になるか、
が把握できていないようだ。

接種を受けようとすると、いくつかの手段がある。
・個別接種(医療機関での接種)
・地域の集団接種
・大規模接種
・(これは私には関係ないが)福祉施設等従業者向け優先接種
・職域接種(取引先従業員や同居親族枠もある、その他にも、調べれば、ありそうだ。)
全員接種希望と仮定して国民全体の需要はわかっていても、どこで、どれだけ必要になるか予想は極めて困難だ。
接種希望者がどれを選択するかわからない。
地域の集団接種を予約していても、大規模接種の方が早く接種できそうだとなると、乗り換えすることもある。逆に、大規模接種を予約していても、個別接種の予約が取れたので、多少遅くなっても近い方がいいという人もいる。乗り換えてもキャンセル手続きはしない人もある。
集団接種も会場を選択できる。(自分の住んでいる地域でなくても可能ではないか?)
個別接種がまた難しい。あちこちの病院を訪ね回ることになる。

結論を言うと、選択肢が多いのはいいこととは限らない
供給サイドも需要サイドも迷うだけである。
特に、職域は最悪である。窓口が五万とある。
官邸のサイトを見ると、『詳細については、以下の各省庁のHPもご参照ください。』とあり、厚労省、経産省、農水省、金融庁、国交省へのリンクが貼ってある。厚労省の職域接種に関するお知らせの「相談窓口など」は窓口が多すぎる。

また、フリーライダー(ただ乗り)行動の問題も発生しやすい。負担をしなくてもサービス受けられるならば、サービスを過大に需要する。この結果、ワクチンが過大に供給される。

さらに、供給の複雑化(多様化)は情報過多を起こす。
・携わる部門・人が多くなり、供給サイドに余計な時間を掛けさせている。
・需要サイドは、見始めると(検索し始めると)きりがない。これは時間の無駄そのもの。

よくは知らないが、コントロールタワーが変わったか、不明瞭である。
当初は厚労省がメインだったようだが、途中から官邸に代わったのではないか?
新型コロナワクチンの接種実績報告も、『※4月12日以降の接種回数などについては、首相官邸ホームページをご覧ください。』となっている。
接種に対する取り組みに一貫性がないのではないか?と思う。

以上のように、今回の混乱は接種方法の一貫性のなさ、多様化にあると思う。
接種券の発送とともに、「あなたの接種日時、接種会場は次の通りです。希望しない場合、都合がつかない場合は、連絡ください。」としてしまえば、最も効率がよかったと思う。
これなら、利用者も迷うことはなく、供給者も状況の把握が容易で、結局、最も早く接種が進んだと思う。