原油価格を中心にコモディティー価格が予想外に上昇している。これらがCPIをどれだけ押し上げるか?それ次第ではテーパリングが早まるかも?というのが、高PER株調整の背景だ。
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ちょっとだけ、書いておこう。
米国2021年5月10日 & 日本5月11日

株式相場は急に、明日発表になる米国CPIを前にして怖気づいた。4月15日の逆だ。
背景は、原油価格が高止まりしていること。ガソリン価格も心配。
こんなニュースもある
米最大の石油パイプライン停止 サイバー攻撃で: 日本経済新聞
原油先物は約1%上昇、米最大の石油パイプライン停止で | ロイター


参照 米国市場の大きな変化 : Kecofinの投資情報
4月10日のコラムでは、掲載しなかったが、総合CPIでは、
黒線は3月まで。赤線は、4月が3.6%、5月が4%。
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20210511b

②市場は物価高が持続するとは考えていない。賃金の持続的上昇がないと考えているからだ。コモディティーの価格上昇だけでは持続的インフレは起きない。なので、長期金利の上昇もない。

③FRBは政策金利は変えない。しかし、テーパリングの可能性は否定できない。既に、カナダ、英国は踏み切った。これが今回の高PER株調整の背景だ。
NYの視点:BOE:見通し引き上げも一時的、当面緩和策維持する姿勢、次回会合でハト派色に傾斜も | 企業情報FISCO

④利上げがないなら、市場全体の株価調整は限定的だ。
但し、気になるのは、これまで市場を押し上げてきたのが メガキャップテク株(時価総額の大きなテクノロジー株=GAFAMのような)だということだ。

5月11日のS&P500map
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