実は今、日本の医薬品流通が壊滅しかけているという話 - Togetter

上記ブログのまとめ

・小林化工の業務停止(理由は、製造した爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤成分が混入していた件)、
・日医工が行政処分を受けたこと(理由は「出荷前の試験で「不適合」だった錠剤を捨てずに再加工して「適合品」として販売した。」)
・ニプロは、福島県沖を震源とする地震の影響で、一部で生産活動を停止

以上により、同業他社は、上記会社からの乗り換え需要を受け過ぎてパンク(数足りない)状態。

<参考>
・日医工 164品目 404アイテム  供給遅延
供給状況に関するお知らせ | 日医工株式会社
・東和薬品 141品目 456アイテム  新規顧客(病院、薬局)からの注文お断り
他社製品供給停止等の影響による 弊社製品の新規納入に関するお詫びとお知らせ
・沢井製薬 155品目 422アイテム 新規顧客(病院、薬局)からの注文お断り
他社製品供給停止等の影響による 弊社製品の供給に関するお知らせとお願い



小林化工の外部調査報告書
① 製造現場での誤混入や改竄は電子的な管理システムでも防げない。人間がシステムに引っかからないように操作していた。
②品質管理部の異常を見抜く気がなかった。異常を示すシグナルが出ても無視していた。
③品質保証部の力が弱かった。製造現場のほうが力が強いということか。
④福井県などの監査もすり抜けた。「そこまでひどい不正は行われていないだろう」という「性善説」の監査だった。第三者による工場監査の多くは1日から2日程度、監査者は2人から数人程度。この限られた日数と人員では会社全体で行われている不正を見抜くのは難しい。
問題の本質は、製薬業界では、委託側も受託側も監査に割くマンパワーが不足している。今、当局や製販が一番頭を悩ませているのがこの監査に関わるところ。
⑤現場から上司への上申や内部告発はなかったのか?
これは、どこの企業でも同じ。そんなことは許されない。