依然として海外投資家が大きな影響力を持っていることに変わりはないが・・・

昨年半ばまでは、日本株相場は、3か月程度の短期的には、海外投資家が買えば上がる、売れば下がるという状態だった。これは、日本の不動産バブルが崩壊後の1994年ごろから続いている。
しかし、昨年半ば以降、海外投資家の買いがあまりなくても相場は上がるようになった。特に、足元でそういう状態が見られる。
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これは日銀のETF買いによるものだろうか?
日銀のETF買いは1年を通せばそれなりにあっても、1回当たりの購入金額はそれほど大きくはない。
長期的(1年)に相場を支える力はあっても、短期的に相場を動かす力は大きくない。
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では、足元で、海外投資家の買いが大きくないのに、相場が上昇しているのはどういうことだろうか?
相場を押し上げているのは、証券自己の買いである。
証券自己は、海外投資家の先物買いや日銀ETF買いなどを反映するが、今回は、それ以外の要素が大きい。何度も書くが、謎のそれ以外の要素が日本株相場を押し上げている。
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