株、債券、為替相場に、独ロックダウン・ショックが走っている。

ドイツでは、4月1~5日の復活祭期間中に一段と厳格なロックダウンが実施される。3日に食料品店の営業が認められる以外、ほとんどすべての店舗を閉鎖し、市民には自宅にとどまるように促す。
現在のロックダウンの期限を28日から4月18日まで延長する。

欧州発の景気減速懸念から、原油価格は下げ、商品相場も軟化、ユーロや資源国通貨も売られた。株価も下落。

円については、①原油価格下落⇒貿易収支改善⇒円高、②米金利低下⇒円高 の展開がありえるかもしれない。もっとも、米のインフレ懸念が完全に払拭されたわけではなく、市場は依然、円安を見ているようだ。
今回のキーは欧州経済がどの程度減速し、世界経済に影響を与えるかだ。

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<参考>
新型コロナ: ドイツ、復活祭にロックダウン強化 コロナ感染第3波で: 日本経済新聞
CNN.co.jp : ドイツ、イースター期間中の厳格なロックダウン発表 新型コロナ症例数激増
ドイツ、ロックダウンを4月18日まで延長 変異株が猛威 | 毎日新聞
ドイツ メルケル首相 変異ウイルス拡大で新たな措置を発表 |NHKニュース
メルケル首相は2021年3月23日、新たな措置を発表しました。
これまで営業を認めてきた食料品店も含め、4月1日から5日まで、店舗の営業を原則として禁止するなどとしています。
ドイツでは今月、条件付きで小売店や博物館などの営業再開を認める、段階的な緩和が始まりましたが、イギリスで確認された変異ウイルスが新たな感染の7割以上を占めるようになり、感染が再び急速に拡大しているとして警戒が強まっています。