注目の消費者物価上昇率が発表された。
(本当の注目は4月のコア個人消費支出価格前年同期比上昇率だが)
2月の食料とエネルギーを除いたコア消費者物価(CPI)前月比上昇率は0.10%と過去の平均的な水準よりもかなり低い、前年同月比も1.28%と全く低い。
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これと、1.9兆ドルの追加経済対策法案を下院が可決し早期成立の目処が立ったことからNYダウは大きく上げた。
但し、インフレ懸念が払しょくされたわけではないこと、投資家の銘柄入れ替え(成長株から割安株へ)が行われていることからNasdaqは下げた。
(注)年金などは、一たび方針を決めたら、簡単には方針を変更しない。


今回の2月の消費者物価上昇率だが、エネルギーを除くと、かなりの項目で伸びが低い。
Consumer Price Index for February 2021

企業の仕入れコストの上昇、需要の増加から考えて、奇妙だ。
イエレン財務長官は、一時的にもインフレは起きない(コアで2%超?)ようなことを言っている。
引き続き要注意。
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参考
米国 インフレ懸念高まる
米国 物価について 現況(3)