株価は基本的には、業績 / 金利 で決まる。 (配当割引モデル)
業績(=経済)が拡大すると株価は上昇する。
金利が上昇すると、株価は下落する。

通常は、景気が良くなると金利が上昇するので、
分子が大きくなると分母も大きくなり、株価=業績 / 金利 は大きくなるのか低下するのかわかりにくい。分子の拡大の方が速ければ、業績相場だ。
逆も真で、景気が悪くなると金利が低下するので、
分子が小さくなるが、分母も小さくなり、株価=業績 / 金利 は大きくなるのか低下するのかわかりにくい。分母の低下の方が速ければ、金融相場だ。

ところが、今は景気と金融にねじれ現象が起きている。
業績は中国経済を反映し、金利は米国経済(物価、雇用)を反映する。
(昔は、どちらも米国経済を反映していた。)


何が起きたのか?

株価バブルの背景:多国籍企業、グローバル化、国境を越えた水平分業
■米国企業のファブレス化で米国雇用弱⇒米国金融緩和
■米国の金融財政緩和⇒米国の消費増⇒生産のアウトソース先国の米国への輸出増=OEM先国の雇用創出=米国の雇用喪失
■米国の金融財政緩和⇒米国の消費増⇒OEM活性⇒米国の企業収益増加

日本も自動車産業があるので目立たないが、そうなりつつある。
任天堂:家庭用ゲーム機ニンテンドースイッチは鴻海精密工業にアウトソース
キーエンスもファブレス経営で成功
日本は、巨額の海外資産があり、その所得収入で経常黒字を維持している。

株価バブルの背景は、米国企業のファブレス化である。Appleが儲かっても米国の雇用は増えない。かくして、好業績と金融緩和が併存する。
日本も同様である。日本企業の海外進出に伴って、日本国内景気で企業業績は決まらなくなった。企業は失われた20年から脱却している。というか、脱却するために海外進出した。