昨日発表された資金循環統計より
2020年7-9月期につぃて
・金融持ち株会社(どこかは調べていない)が大きな自社株買いを行ったことにより、株式の純発行額は6,656億円のマイナス。
・最大の買い手は日銀のETF購入で、14,547億円。
(注)日銀のETFを通じた株式購入は、資金循環統計では投信に分類されている。東証の集計データでは形式的に主に証券自己に分類される。
・次に大きな買い手は、農林水産金融機関で10,019億円。
農林水産金融機関(農林中金など)の売買はかなりダイナミックなのだが、実態は私にはよくわからない。
・次に大きな買い手は証券会社で8,551億円。裏(真の買い手)は不明。
・最大の売り手は事業法人で11,807億円の売り。ソフトバンクGは約12,400億円相当のソフトバンク株式を売り出した。ただし、ソフトバンクGは一方で相当の自社株買い(マイナスの発行になる。以下の表には発行は負債側になるので、ない)も行っている。
・次に大きな売り手は海外投資家で11,469億円の売り。
・公的年金が6,047億円の売り。大部分はGPIFと思われる。理由は不明だが、資金流出が起きたのだろうか?
いろんな動きがあったが、要は、海外投資家の売りを日銀が買い支えた構図。

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保有残高では、9月末時点で、日銀のETF保有(40.7兆円)が、全上場株式の6.4%。
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以上、相場の予想の材料にはなりにくいが、状況把握のため。

データ数値はexcelファイル
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