豪州の国際収支構造というと、
「海外から多額の投資(直接投資や債券投資)を受け入れ、そのため(債券利払いが大きい)所得収支は大幅赤字で経常赤字が恒常的」というイメージだ。
経常赤字なので、海外から資金を呼び込むため、金利を相対的に高く保ってきた。

日本からも投信「杏の実」などで豪州の債券を買いまくったことが思い出される。
私も、その昔、生保の外債担当だったころ、豪州債(ビクトリア州債など)を結構買っていた記憶がある。

しかし、固定観念は危険だ。いつの間にか経常黒字国になっている。基礎収支も黒字だ。

そこへ、米国が、ゼロ金利政策に陥り、もはや金融政策が為替相場の決定要因でなくなると、為替相場では俄然実需(経常収支や基礎収支)が相場を支配するようになる。
それが今年の豪ドル相場だ。

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それにしても、この輸出の急増は何か? たぶん、中国向け鉄鉱石などの輸出だと思う(未確認)が、だとすると、中国は急にどうしたのだろう? その背景は何だろう?
そして、季調データだと、その輸出が急速にしぼみ始めている。
今後の豪ドル相場の動向を探る上で重要だ。
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