米金利に比べ、若干円高にシフトしていた。
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これはFedの金融緩和を背景に米国の期待インフレ率上昇を織り込んだ米実質金利の低下を見込んだものであったが、金融緩和の出尽くし感から期待インフレ率の上昇は続かず、ドル円相場は方向感がない。円高に行き過ぎた分、ドル高方向に引っ張られている感はある。
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いずれにしろ、それだけのことなので、ドル円相場が上昇トレンドを続けることはないだろう。
何か新しい材料がでてくるまで、ドル円相場は方向感がないだろう。

以前にも書いたが、ユーロドル相場もPMIやIFO期待指数が軟化トレンドに入るまでは、同様だろう。
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豪ドルは、銅価格の動向、つまり中国経済動向に注目。
中国経済はやや軟化方向に向かっているような気がするが、そこまで顕著ではない。
豪ドルは軟化に向かっていると思うが、スピードは速くないだろ。
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また、一時、利下げ観測が行き過ぎて2年金利などが低下したが、ちょっと気が早すぎたようだ。
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方向は豪ドル安だと思うが、当面、大きな動きはないだろう。

なお、今年3月、米国で新型コロナ対策の経済金融政策が出た後は、私の見通しはことごとく外れているので、念のため。