ISM指数が伸びてきている。こういう時は、株価の方向性は上向きだ。
今のように、ISM指数が56もあれば、経験的にS&P500 株価指数は前年比で2割弱上昇する。
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ISM指数が概ね50(私の計算では50.5)を超えるとISM指数に比例して株価は上昇する。
逆も真で、50.5以下だと株価は下落する。
なので、(ISM指数-50.5)を累積していくと、株価と連動するはずだ。
実際過去はそうだった。
ところが、今は株価と(ISM指数-50.5)の累積値がかなりかけ離れている。
こういうかけ離れ方は2000年のITバブル以来だ。
水準的には株価の割高感がある。
20200904b

以上のように、今の株価は方向的には上を向いているのだが、水準的にはかなり割高だ。
要は、方向が変わったら恐ろしいということだ。

では、どういう場合に方向が変わるのか。
金融政策が引き締めに転じた時は明白だが、そうでなくても、マネーサプライの伸び率が低下した時も警戒する必要がある。
M2やMZMの前年同期比増加率には注意する必要があろう。