2015年頃より海外投資家は日本株を売り続けている。
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地域別にみると、
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欧州投資家とアジアの投資家が中心だ。
欧州投資家は、主に英国投資家だ。
英国投資家はオイルマネーの運用金額が大きいだろう。
原油価格の下落でオイルマネーが縮小しているのだと思う。
原油収入が減少し、保有資産を徐々に取り崩しているのではないか?

アジアの日本株売りは、よくわからない。

TOPIXのチャートを見るとわかるが、2015年より停滞している。
海外投資家が売る中で上げるのは難しいのだろう。
それでも持ちこたえているのは、
(1)GPIFの基本ポートフォリオ変更に伴う日本株買い
(2)日銀のETF買い。
(3)自社株買い
があるからだろう。

株価を物理的な需給だけで語るわけにはいかないが、
ファンダメンタルズ(企業業績)の大幅改善は見通しにくいし・・・?

(注)
グラフは、月々の買越額を累積したものである。
但し、これが残高になるわけではない。
株価が上昇すれば、売り越しでも残高は増えることがある。
逆に、売り越さなくても、株価が下落すれば保有残高は減少することがある。
グラフは、売買動向の傾向を見るものと考えてほしい。

残高(時価)については次を。
日本株の部門別保有額
2015年より海外投資家の保有は停滞している。
公的年金(主にGPIF)、日銀ETFの保有が増えている。
事業法人は市場で購入しているが、自社株買いなので、保有残高増加にはつながらない。