中国経済成長のトレンドは、徐々に弱くなってきていることは確かだろう。それはそうとして、
今年1-3月期のGDPは大きく落ち込んだ(前年比大幅マイナス)が、4-6月期には実質で前年比+3.2%まで回復した。
20200717a
但し、小売売上高などはそこまで回復していない。
20200717b
中国の経済データをどこまで信用していいものやらわからないが、一つ信用しているものがある。貿易統計である。相手があるので、検証できるからだ。
その貿易統計では、今回は、相手国の経済が急収縮しているにもかからず、輸出入の落ち込みが小さい。リーマンショックや逆オイルショックの時ほど落ち込みがない。不思議と言えば不思議だが、こちらの統計の方が信用できる。それだけ、相手国の必需品を輸出しているのだろう。マスクなどの輸出も急増しているようだ。輸入も大きな落ち込みがないので、相手国としては中国は輸出先として重要だろう。これが中国の世界における重要さの要である。
20200717c
20200717d