ドルは他の通貨に対してはややドル高に動いているが、円に対しては低い方、つまり、円高に動いている。理由がわからない。日本でのコロナ感染拡大が欧米に比べ軽微だからだろうか?リスク回避(大統領選や株式相場の下落など)の円高だろうか?

まず、ドル/円は通常、米金利と連動するが、今は逆行している。

これについて、以前、米実質金利低下懸念からきていると書いた。つまり、(1)為替レートは本来実質金利差を反映する。(2)日本の実質金利は安定しているのでドル/円の実質金利差動向≒米実質金利動向である。(3)ブルーウェーブになれば米期待インフレ率が上昇し、実質金利(=金利ー期待インフレ率)が低下する。(4)米実質金利が低下すれば、ドル安・円高になる。

どうもこの説は怪しくなってきた。なぜなら、もうほとんどバイデン勝利確実と市場は見ているのに、一向に期待インフレ率は上昇していない。
ホンネはトランプが勝利すると市場は考えているのか?
バイデンが勝っても財政刺激はほどほどになると考えているのか、いずれにしろ期待インフレ率( Breakeven Inflation Rate)は上昇しないと考えているのか?

では、何がドル/円相場を決めているのか?投機筋のドルロング(又は円ショート)の巻き戻しか?
しかし、CFTCの投機筋のデータを見ても、投機筋に大きな動きはないようだ。

以上のわけで、円高の理由がわからない。しかし、このようなことは時々起こっている。結論は、最初のグラフに見るように、どこかで106円に戻っていくのだと思う。
一つ引っかかているのは、日本の基礎収支である。データの発表が遅いので、確認はできないが、日本の対外直接投資が減り、原油安で貿易収支が改善して、基礎収支の黒字が大きくなっているのではないだろうか?(所得収支は減っているかもしれないが?)
だとすると、実需の動きは円高を起こしているかもしれない。

というわけで、ずるいようだが、ドル/円は横ばいを予想している。
なお、ユーロはユーロ圏経済の軟化・追加金融緩和からユーロ安、豪ドルは追加金融緩和確実・豪米金利逆転で緩やかな豪ドル安(中国経済が軟化すれば、普通に豪ドル安)を予想している。

まず、ドル/円は通常、米金利と連動するが、今は逆行している。

これについて、以前、米実質金利低下懸念からきていると書いた。つまり、(1)為替レートは本来実質金利差を反映する。(2)日本の実質金利は安定しているのでドル/円の実質金利差動向≒米実質金利動向である。(3)ブルーウェーブになれば米期待インフレ率が上昇し、実質金利(=金利ー期待インフレ率)が低下する。(4)米実質金利が低下すれば、ドル安・円高になる。

どうもこの説は怪しくなってきた。なぜなら、もうほとんどバイデン勝利確実と市場は見ているのに、一向に期待インフレ率は上昇していない。
ホンネはトランプが勝利すると市場は考えているのか?
バイデンが勝っても財政刺激はほどほどになると考えているのか、いずれにしろ期待インフレ率( Breakeven Inflation Rate)は上昇しないと考えているのか?

では、何がドル/円相場を決めているのか?投機筋のドルロング(又は円ショート)の巻き戻しか?
しかし、CFTCの投機筋のデータを見ても、投機筋に大きな動きはないようだ。

以上のわけで、円高の理由がわからない。しかし、このようなことは時々起こっている。結論は、最初のグラフに見るように、どこかで106円に戻っていくのだと思う。
一つ引っかかているのは、日本の基礎収支である。データの発表が遅いので、確認はできないが、日本の対外直接投資が減り、原油安で貿易収支が改善して、基礎収支の黒字が大きくなっているのではないだろうか?(所得収支は減っているかもしれないが?)
だとすると、実需の動きは円高を起こしているかもしれない。

というわけで、ずるいようだが、ドル/円は横ばいを予想している。
なお、ユーロはユーロ圏経済の軟化・追加金融緩和からユーロ安、豪ドルは追加金融緩和確実・豪米金利逆転で緩やかな豪ドル安(中国経済が軟化すれば、普通に豪ドル安)を予想している。