ファンダメンタルズの注目点は二つ。
(1)米国含む世界景気は軟化しているが、米国の雇用は依然強い。米国の金融引き締めは続く見込み。
ISM指数は53まで軟化してきているが、雇用の増加は依然強い。非農業部門雇用者数の3カ月増加数が50万人を割ってくるまでは全く気にしないだろう。(割っても、インフレ抑制が優先されるだろう) なお、4-6月の3か月の増加数は112.4万人。
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(2)ユーロ圏の国際収支悪化。
理由は言うまでもない、石油・天然ガス価格の上昇である。経常収支も赤字になっており、しかも改善の見込みがない。かなりヤバイ状態。
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あまり気にしたことがなかったので、調べていないが、第2次所得収支が恒常的にほぼ一定の大きな赤字である。他国への無償資金協力、寄付、贈与があるということである。たぶん、ドイツなどから新興EU国へ資金贈与しているのだろう。ウクライナはEUに入ってこの恩恵を受けたいのだろう。先に、EUに入って資金援助してもらっている国が羨ましいのだろう。

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なお、ユーロ圏の国際収支は、次のサイトで最新のデータ(今は4月まで)が見られる。
Euro area monthly balance of payments

さて、本題に入る。

為替相場を見ている人には必須の基本情報。

相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素は金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。

以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドルとそれぞれの金利差との相関)を掲載する。

続きは FX必須情報 為替相場と金利差 2022/07/08 - Kecofinの投資情報 - GogoJungle