6月16日、米国で注目される経済指標が発表された。6月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数だ。
どういうわけか、(たぶん)日経は報道しなかった。FOMCの翌日で忙しかったのだろう。

6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は▲3.3となった。
支払い価格指数は64.5と依然高水準。
景況感は、物価高の景気後退、スタグフレーションだ。
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これは、ISM指数が50以下に落ち込むことを示唆している。(ISM6月データが50以下になることはないだろうが)
ISM指数が50以下になれば、それは企業収益が減益になることを意味するだろう。株式市場は今はそんなことは考えていない。
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半年先の見通しは悲惨だ。
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半年先の見通しがここまで落ちるのは、
80年の超インフレ後の金融引き締めによる景気後退。
90年のインフレ圧力が高まりに対して金融が引締められた影響による景気後退。
00年のITバブル崩壊。
10年ではなく、08年のリーマンショック。
の次である。
今回は、20年でなく、新型コロナウィルスパンデミックに対する大規模経済金融対策で延びた。
景気10年サイクルが順当に起きるということだろう。
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17日に5月の鉱工業生産指数が発表された。
やや減速感はあるが、堅調が維持されていると言っていいだろう。
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しかし、これから半年以内には米国景気は大きく減速し、株価は更に下落するだろう。









以下は、メモ 無視してください。

1980世界経済の動向
80年の米国経済は戦後最大の落込みを記録した。物価は世界的に騰勢を強めていた。各国はインフレ抑制を最優先課題とし,引締め的な政策スタンスをとった。インフレが高進する中で,米国の金利急騰によりその他諸国との金利格差が拡大したため,米ドルは強含みに推移した。西独マルクは,経常収支の悪化などを背景に下落を続けた。80年の先進国経済は,石油価格上昇の影響が経済各面に浸透し,物価が高水準で推移する中で,景気後退色が強まり,困難な状況が続いた。


2008年からの景気後退は住宅バブルの崩壊が、
2001 年にはITバブルの崩壊が、
1990 年には商業用不動産バブルの崩壊 中小金融機関S&Lの経営破たんが顕在化
https://www5.cao.go.jp/keizai3/sekaikeizaiwp/wp-we91-1/wp-we91-00202.html
アメリカ,イギリスでは主に景気の過熱からインフレ圧力が高まり88年以降金融が引締められた