値上げラッシュ、価格はどうなる?:日本経済新聞
食品値上げ、年1万品目突破も 6月以降、規模が拡大:時事ドットコム


統計局ホームページ/家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)に、基礎的支出・選択的支出 という項目がある。
基礎的支出(必需品的なもの)は、食料,家賃,光熱費,保健医療サービスなど。総支出の約60%。
選択的支出(贅沢品的なもの)は、教育費,教養娯楽用耐久財(パソコンなど),月謝など。
それぞれについて、前年同月名目増減率、対前年同月実質増減率のデータがある。
なので、名目増減率から実質増減率を引いて価格上昇率が得られる。
(ひょっとして、こんなことをしなくても、デフレーターが発表になっているかもしれない?)

とにかく、そのようにして、基礎的支出と選択的支出の価格変動率を見ると、基礎的支出(必需品的なもの)の価格上昇率は、消費増税があった2014年を除くと、原油価格が暴騰した2008年より高くなっている。そして、2008年と違って、ここからも価格上昇が続きそうなことで、物価上昇感が極めて強い。
選択的支出(教育費,月謝など)の価格が下がっているということは、収入が増えていない世帯も多いということだ。
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ここからも物価上昇が続きそうだというのは、ここから円安の影響が出てくると思われるからだ。
ここまでの物価上昇は原油などの商品価格高によるもので、ここからは円安の影響が出てきそうだ。
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それに、今回が今までと違うのは、
今までは、食料品や原油価格が値上がりしているときは、円高であることが多かったが、今回は、食料品や原油価格上昇と円安が揃いそうなことだ。
今回の物価上昇は生活に大きくこたえそうだ。
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玉川さんは、「賃金が上がるのは普通で、今までが(物価が上がらなかったのが)おかしかった」とか言っているが、ここに更に賃金が上がって、その分も物価が上がれば、もうどうしようもない。
日本経済ピンチかも。