日本の物価については、以前に書いた。日本の物価指数

<悪い円安ではなく、悪い物価上昇>
日本の物価が上昇しているのは、エネルギー(ガソリン、光熱費など)と食品(輸入穀物など)が主で、それらを除くと上昇していない。
日銀の金融政策の目的は物価の安定である。利上げして原油価格が下がるなら利上げするかもしれない。利上げして円安が止まれば、エネルギーの円価格は多少上昇が鈍くなるだろう。しかし、僅かである。
一方、日本経済の消費は弱い。日本のGDP 2021年10‐12月期 そんな中で利上げしたらどうなるか? 自動車ローンの金利も上がり、住宅ローンの(変動)金利も上がり、国内経済は下手すれば崩壊だ。

欧州はどうなのだろう?利上げ観測がでているが、インフレ状態は?
総合物価が上昇しているのはわかる。ロシアからのエネルギーまで閉ざされつつあり、光熱費は高騰している。では、エネルギーと食品を除くとどうなのだろう?
日本と違って、上昇している。
Inflation in the euro area - Statistics Explained - eurostadt
ユーロ圏消費者物価3月7.5%上昇、資源高で最高更新: 日本経済新聞
ユーロ圏CPI、3月は前年比+7.5% 過去最高更新 | ロイター

ユーロ圏の景気も芳しくないが、利上げの正当な理由はある。

以上のように思うが、ではユーロ圏の過去の物価推移はどうなのだろう?
以下のグラフを参照。
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