・日本株価は、業績に比べ割高な時代が続いたが、2008年ごろからそれはようやく修正された。
・株価はEPSとPERの積である。EPSは業績である。PERは通常、金融状況を反映して上下するが、日本では硬直的で、概ね14倍程度に固定されている。つまり、株価はEPS×14 ということになる。

現在の状況は、次の通り。
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現在、TOPIXは1927.18、向こう12カ月のEPSは136、PERは14.17。殆どフェアバリューである。予想EPSが正しければ、PER14倍を多少はオーバーシュートして割り込むことはあろうが、下げ余地はそれほどないことになる。

では、EPS予想は正しいのであろうか?

EPS予想は、日経新聞のデータをベースに推計している。日経新聞のデータは、基本的に企業の発表データである。

推計するときは、為替相場(実効為替相場)の前年同期比予想、米国ISM指数予想、ベースメタル価格予想、日本のGDP予想などを勘案している。特に重視しているのは、為替相場(実効為替相場)の前年同期比予想、米国ISM指数予想である。

今のところ、円安、ISM堅調ということで推計しているが、米国経済に調整があれば、当然、日本企業の業績予想も変わってくる。2022年度は減益ということもあるだろう。

そうなると、株価予想も変わってくる。下値メドも下方修正される。日本の株価予想には、企業業績、とりもなおさず、グローバル経済動向の予想が重要である。

参考
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以上は、予想EPSから株価にアプローチしたが、マクロべースでのアプローチもある。

これだと、下値メドは大きく違ってくる。

以下は、有料サイトへ
日本株は(下げるとすると)どこまで下げるか? - Kecofinの投資情報 - GogoJungle