相場関連は別Blog(Kecofin - GogoJungle)に書いているが、今回は、こちらに転載。

ドル/円市場において、投機筋のポジションに異変が起きている。

投機筋のネット(=円買いー円売り)ポジションとドル円相場の動きが乖離している。
投機筋は円ショートだったのを巻き戻し(円買いし)ている。しかし、相場は円高に動いていない。
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次のグラフの直近のところ、円ショートが急減している。円ロングを増やしているわけではない。
長期的に見て、投機筋のショートポジションの上限は14万枚から16万枚程度なのかもしれない。それ以上は、資金的にポジションを取れないのかもしれない。
20211228c

それはそうとして、最初のグラフを長期的に見ると、投機筋のポジションが相場についていけなくなっている可能性があるように思う。
つまり、ドル円相場が114円を超えてはるかに高い水準になる可能性があるということだ。
ドル円相場と5年金利の相関から、5年金利が今後FFレートの上昇とともに、1.7%程度まで上昇するようであれば、ドル円は120円程度までドル高・円安になるかもしれない。
20211228d

(1)政策金利(FFレート)はどうなるか? どういうタイミングで、どこまで利上げが行われるか?
(2)利上げとともに、5年金利はどういう展開になるか?
(3)ドル円相場と5年金利の連動はどこまで続くか?

そういう考察が必要になるが、2022年は、
(1)米国インフレはどうなるか?
(2)株価のバリュエーションの修正は起きるか?
(3)インフレが沈静化するには、リセッションが必要になるか?
(4)ドル円相場は強いドル高か? 物価差を反映して円高に行くか?
などなど、大波乱の予感がする。