米国の消費者物価上昇率は高い。
11月のコア消費者物価前月比上昇率は0.535%と高すぎる。やはり過去の平均程度まで落ちてこないと、FRBは物価目標を達成できない。
20211211e


物価上昇の背景にはいろいろあろうが、パンデミックの影響による財の需給のバランスが崩れていることもあろう。利上げで需要を抑制できても、供給は利上げでは対応できない。

FRBはコアの物価上昇率も見ているが、今は(財ではなく)家賃を除いたサービス価格も注目しているようだ。
(家賃は、住宅価格上昇を反映している面がある)
その家賃を除くサービス価格前月比上昇率は11月に0.173%まで低下した。
まだ、インフレを一時的と考えられる余地は残っているということだ。
20211211f


家賃を除くサービス価格(Services less rent of shelter)はポピュラーな指数ではない。次にある。
Table 3. Consumer Price Index for All Urban Consumers (CPI-U): U. S. city average, special aggregate indexes
なお、All items less food, shelter, energy, and used cars and trucks も注目されている。