例によって、シカゴ投機筋のユーロ/ドルの(ネット)ポジションを見てみる。
とにかく、投機筋のユーロのポジションは過去最大レベルになっている。
米国の異例の金融緩和を受けてのことだ。
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しかし、その金融緩和は、一段落した感がある。行き詰まり感もある。
そうなると、こんなロングポジションは維持されるのか?という問題が起きる。

ポジションをロングとショートを分けてみると、
ショートポジションは歴史的にはまだ低下余地があるにしても、ほぼボトムだろう。つまり、ここからはユーロの売り余地は小さい。
一方、ロングは、過去最大レベルからここにきて反落の兆しがある。
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ユーロドル相場を投機筋のポジションからだけで考えれば、ここからはユーロ売り/ドル買いということになる。
勿論、ありえないと思うが、ここからユーロ圏経済が強きなり、金利も上がるようなことがあれば、投機筋のユーロロングポジションはさらに拡大する可能性もある。