『海外の反応』記事を見ていると、『韓国の借金(国家債務など)は大変だ』というのが時々でてくる。
あまり気にしなかったが、参考のため資金循環統計で、ちょっと全体像をチェックしてみた。
つまり、負債は必ず、その債権者がいるので(誰かの借金は誰かの債権)、その構造をチェックした。

結論は、どこが大変なのか? 韓国経済に特に債務問題があるようには見えない。
(1)政府の純債権は黒字 (日本は赤字で、赤字額が年々大きくなっていっている)
(2)家計も黒字。(日本も同様)
(3)国全体も黒字で、対外純資産は黒字である。(日本も同様)

なお、非金融法人企業(要は普通の罷業会社)の純債権が赤字になるのは普通である。事業会社は資金を借りて、設備投資や在庫手当てをして商売をするからである。設備や在庫は資産ではあるが、債権ではないので、純債権は赤字になるが、企業会計上は債務超過ではない。

国全体の黒字額(=対外純資産)は日本の方が大きいが、政府純債権は黒字で、よほど日本よりましではないか。
私は、韓国経済には詳しくないので、何か誤解しているのかもしれない。
機会があれば、何が問題なのかを調べていこうとは思う。
20200901a
20200901b